抗うつ薬の効果・種類・副作用

抗うつ薬とは

 

抗うつ薬は、病院でうつ病と診断されると処方される薬です。ただし、人によっては、普通の疾患とは違い、精神的な症状に対して薬を飲むということにやや抵抗感がある場合もあるでしょう

 

精神的なことで薬に頼ってしまっては、自分の弱い面を認めてしまうからイヤだ、といった誤解の可能性もあるのですが、実際にうつ病から回復していくためには抗うつ薬が大変重要な治療薬となっているのが現状です。

 

こうしたことから抗うつ薬の目的・効果、種類、副作用などについては、是非とも基礎知識を学んでおいてもらいたいと思います。

 

抗うつ薬の目的は、神経生理学的に病的になった状態の脳内機能を調整することです。うつ病の発症は、家族や親しい人との死別など、非常に悲しい出来事がきっかけになることが少なくありません。

 

しかしそれはその人の主観的な心の弱さを反映しているからではありません。病的なまでの気持ちの落ち込みというのは、神経生理学的な面でバランスを崩した脳内に直接的な原因があるのです。そして、これを正常なバランスの状態に戻すために抗うつ薬があるのです。

 

いわゆる「心」という、まるで実態が無いようなものに抗うつ薬が働くわけではありません。あくまでも、脳内の神経生理学的な環境を正常化するための薬だということを理解しておいてください。