抗うつ薬の効果・種類・副作用

抗うつ薬の服用

 

それでも抗うつ薬に対して間違ったイメージを持っている人が少なくありません。人によっては、落ち込んだ気分を一気に高めるためのカンフル剤的なイメージを持っている場合もありますが、それこそ大きな誤解です。

 

抗うつ薬を使って、その効果が現われるまでには、いろいろな要因が関与してきます。病的になってしまった脳内の神経生理学的な環境を元通りに正常化していくには、複雑な要因があるということです。

 

治療薬の種類もありますし、各人の健康状態などから差も出ます。効果が発現するまで1~2週で済む場合もあれば、数週間もかかる場合もあります。いずれにしても、飲んですぐに抗うつ薬の効果が出るものではないのです。この点も是非知っておきたいところです。

 

そして、抗うつ薬は問題の症状が改善してからも、すぐに止めるのではなく、ある程度の期間は、服用を続けなければなりません。その期間は、一般的に数カ月、もしくはそれ以上ということになります。なぜならば、その時点で自覚症状が消えたというだけで、脳内の状態はまだ完全に正常化していない可能性が高いからです。

 

つまり、抗うつ薬の服用を止めたとたんに、うつ病が再発してしまう可能性があるということです。再発の確率というのは、過去に再発していれば、その分だけ高くなります。過去に再発が何回かある場合は、症状が初めて出た人よりも、かなり長期間の服用をしなければなりません。